タニタのデジタルクッキングスケールが動かない

▼動かなくなったのはこれ
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症状は、スイッチを押しても電源が入らない。

デジタル表示部が折りたためて、立てて置ける優れものです。

でも、可動部があるって事は断線が考えられますね。

このスケール前回一度修理したのですが、その時も断線でした。
ただ交換するためのコードが無かったため、コードのハンダ付けをしたのですが、どうしてもコードが短くなってしまいます。
それが原因で使っているうちにまた断線してしまったようです。



分解

まずは分解。
でもこれが一番大変かもしれません。

分解方法は、前回の記事を参照下さい。





故障の現状と修理

▼故障箇所(断線)
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赤いコードが断線しています。
黄色のコードは、ハンダ付け箇所から断線しています。

以前断線した箇所は、黒い蒸着テープの部分。
ほぼ同じ箇所で2本のコードが断線。
ショートしないように蒸着テープで処理しました。
蒸着テープはデジタル表示部の側なので、本体側のケーブルが引っ張られて断線に結びついたようです。

でもこの細いコードが手元に無く、このような処理をしたのですが、今回良い物を見つけました。

それは、スマホの断線したUSBケーブル。

▼USBケーブルの中
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外側にあるシールド線を剥がすと、赤・緑・黒・白のコードが出てきました。
デジタルスケールのコードより少し太いですが、ほとんど同じ太さです。

▼使うのは3本
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青いコードの代わりに黒を。
黄色いコードの代わりに白を使います。
赤・黒・白のコードを可動部に付けるチューブに通してみました。

太さは問題なし。
今度は途中でハンダ付けせずに長いコードを使って修理です。

▼コードの先端処理
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ハンダ付けする前に、コードの先端にハンダを溶かし付けておくと作業が簡単になります。
3本とも新しいコードに交換です。(ちょっとおかしいかな?お古だし)

▼3本ともハンダ付け完了
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後は、コードが引っ張られて断線しないように余裕を持たせてケースを取り付けします。

▼デジタル表示部と本体カバー固定
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勿論動作テストも実施。
バッチリでした。

▼テーブルを付けて完成
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スイッチを入れたところです。
しっかり0gを表示。
いろいろ乗せて動作確認を完了。

完成です。



終わりに

今回、断線したUSBケーブルがあったことを思い出して使ってみました。
わざわざ細いコードを所持している方は、電子工作をよくする方かと思います。
私も電気関係は好きですが、さすがにコードを何種類も所有していません。
それにコードを購入する場合もメートル単位になってしまうので、今回はUSBケーブルを思い出せて良かったと思います。


同じような修理をしようとする方へ
同じような太さのコードをさがすなら、昔のLANケーブル(丸太タイプ)というのもありますね。
LANケーブルを手作りしていた方なら判ると思います。
細いUSBケーブルやLANケーブルは、1本のように見えて2本目がシールドされている(二重構造)ものがあるので、難しいと思います。
いろいろばらしてみると発見があるかも知れません。
修理、どんな構造しているんだろうと楽しみながらやっていると面白いですよ。


今回使った道具
・ニッパ
・はんだごて
・こて台











  




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