ウッドデッキを改造するため、解体作業を進めています。
上手く全てのコーススレッドが外せれば良いのですが、なめたネジがでてしまいました。
なめたネジとは、ネジの頭にある溝(+や-の溝)がダメになって締まったネジのこと。
ドライバーやインパクトドライバーなどを使っても、滑ってしまいネジが外せない状態に陥ります。

▼なめたネジの例
1



なめたネジを外す道具ってあるの?

何種類かあります。
ホームセンターで探してみると、興味をそそられる物が3種類ほど見つかりました。
ビスの頭やネジ部を挟み込んで回すもの。
ビスの頭にドリルで穴を空けて、逆ネジを作りながら抜くもの。

でも、
その全てに、焼き入れ処理された高硬度ネジ、タッピング、ドリリングネジ、コーススレッドは使用不可と書かれていました。

ステンレス対応と書かれていても、コーススレッドは使用不可。
難しいものですね。


私が今回外したいネジは、ステンレス製コーススレッド 41mm、51mm、75mmの3種類。
皿ネジなので、ネジの頭もつかめません。
何か対応したものが無いかと探しましたが、見つかりませんでした。

今回はインパクタを使って取り除きます。
それでもダメな場合は、コーススレッドの周りの板を削り、ロッキングバイスで無理矢理つかんで回すつもり。
ロッキングバイスは以前カインズホームで600円程で購入したものを使っています。
新しく高価な工具を購入して壊すよりマシです。



ベッセル メガドラ インパクタ




Amazon

私が以前から使っている道具です。
普通のドライバーとしても使っていますが、なめたネジを外すのに便利な道具です。
ネジの頭が完全になめきる前に使うと効果的です。
丈夫な台の上や、しっかり固定されたところで使うならこれですね。
使うにはコツもありますので、紹介したいと思います。

使う道具類

  • インパクタ
  • げんのう(とんかち、ハンマーなど)
  • ドリルドライバー または インパクトドライバー
  • 目打ちやブラシなど

作業開始

1.コーススレッドの+字の溝に入っている埃やゴミを取り除く

▼ゴミを取り除く
d3a
塗装を繰り返してきたために、埃や塗料が詰まっていました。
このゴミを目打ちなどの先の尖ったもので取り除きます。
たったこれだけの作業ですが、するとしないでは大違いです。


▼刷毛やブラシで+字の溝をきれいに
d4
この一手間だけで、ドライバーのあたりが違います。



2.インパクタをコーススレッドに直角に当てる

コーススレッドの頭に直角にインパクタを当てましょう。
コーススレッドを斜め打ちした場合は、その斜めの角度に合わせます。



3.インパクタをしっかり持ってげんのうで力強く叩く

このインパクタの先端は、一打で12度左回転します。
しっかり持って力強く叩きましょう。
叩いた時に、手首が12度右回転してしまうようではコーススレッドは緩みません。

▼ここを叩きます
2
打撃を加えた瞬間、インパクタが少し沈み込むのを感じられると思います。
また、叩いた後にインパクタの先端がコーススレッドの+字の溝にはまっている場合は、上手くいっていると考えて良いと思います。
外れている場合は、インパクタが直角にあたっていない場合が考えられます。

コーススレッドの状態にもよりますが、私の場合3~5回は叩きます。

※金属を固定しているネジ類は、錆び付いている場合があります。
 その場合は、CRC-556等を吹きかけ、液が浸透してから叩くと効果的です。



4.ドリルドライバーや、インパクトドライバーで、ゆっくり緩めます

ドリルドライバーやインパクトドライバーに体重をかけて、ゆっくり緩めていきます。
この時もドライバーのあたる角度をコーススレッドと直角になるように心がけましょう。

▼両手で押さえ、体重かけて緩めていきます
d5
少しくらいなめたコーススレッドも、この方法でかなり取り除くことが可能です。




上手くいかない場合

材料がしっかり固定されていない場合は、叩いた力が逃げてしまうので難しいです。
また、頭がなめすぎて、インパクタがコーススレッドの溝にひっかからない場合も難しいですね。
コーススレッドの頭がなめきらないうちに、インパクタを使いましょう。




取り除いたコーススレッド

今回インパクタを使って取り外したコーススレッドです。

▼外したコーススレッド
3a
左から
75mm 2本、51mm 2本、41mm 2本

写真の順番を逆にすれば良かったかもしれませんが、

ドリルドライバーで取り除こうとしたコーススレッドが、右にある 41mm 2本。
なめてしまったので、インパクタを使って取りました。

中央にある 51mm 2本は、何度か取り外したりしているコーススレッドです。
最初から掃除をしてインパクタを使って取り除いてきたので、ほとんど傷んでいません。
傷みが酷くならないうちにインパクタを使うと、なめる心配が減りますね。

一番左の75mm 2本は、長さのあるコーススレッドです。
ウッドデッキの脚に板を固定していたものです。
上から体重をかけて抜く姿勢では無かったため、少しなめてしまいました。
抜けないと困るので、インパクタを使ってドリルドライバーで取り除きました。




使ってみて

今回分解したウッドデッキは、改造後また組み立てるので、コーススレッドの頭がなめきらないうちにインパクタを使いました。
なめきってからインパクタを使っても取り除くことができないですからね。

なめたネジを外すことは結構あるので、持っていて損は無いものだと思います。
インパクトドライバと異なり、コーススレッドなどを下に押す力が大きくなるので、失敗が減ります。
なめきる前に使いましょう。




  




にほんブログ村 住まいブログ DIYへ
にほんブログ村




リビングでDIY - にほんブログ村