卓上ボール盤やドリルで穴あけする時に、貫通した時の仕上がりが綺麗にならない。
穴のあけ始めは良いけれど、反対側の面が…
- 穴の周りの板が剥ぎ取られたようになる
- 穴の周りが割れるなど、綺麗にならない
- 穴の貫通時に、ドリルの刃がズボッと入ってしまった
そんな経験、ありませんか?
これらは、捨て板を使うことで解決できます。
捨て板とその役割
板に穴をあける時、ドリルの刃を材料に押しつけながらあけます。
貫通する穴をあける場合は、その押しつける力で板の裏面を剥がしてしまいます。
それを防ぐため、材料の下に敷く板を「 捨て板 」と言い、板の裏面が剥がれないように支える役目をします。
板はまだ下に続いていますよ。という状態にさせている事になります。
穴あけしたい材料と密着させることがポイントで、捨て板まで届くように一緒に穴あけします。
※ 捨て板まで貫通させる必要はありません。写真で説明
▼板に貫通する穴をあけます
でも捨て板がありません。
▼捨て板を使用
捨て板( あり・なし )で、貫通した穴をあけてみました。
▼穴を貫通させました
これは見本作りのために、ドリルを押しつける力を少し強くしました。
また、捨て板の下に机や台が無いため、捨て板を使った貫通穴も、捨て板から少し浮いてしまいました。
今度は台の上でしっかり固定し、捨て板を使って穴をあけます。
▼クランプで固定して
板をしっかり押さえたい事と、クランプで押さえた跡を残したくないために、ワンバイ材を使いました。
これでしっかり押さえられますが、作業台に穴をあけないように、穴あけの深さを加減しましょう。
▼貫通穴と捨て板
捨て板を使わない場合も、剥ぎ取られる部分が少なくなりました。
そして、
捨て板を使い、クランプでしっかり固定したところでは、綺麗な貫通穴があきました。
捨て板について
捨て板は、綺麗な貫通穴をあけるために必要なものです。
文字通り最後は捨ててしまう板なので、端材で十分です。
ただ、しっかり材料を固定できるサイズで、歪みの無い板を使いましょう。
また、何カ所も穴の空いた捨て板では、必要な材料と密着させることができなくなります。
状態に応じて、捨て板を交換して使いましょう。
卓上ボール盤では穴あけの深さを固定することができますが、手持ちのインパクトドライバやドリルドライバでは、穴あけの深さ調節は難しいです。
机や作業台に穴をあけないよう、厚さのある板を捨て板に使うことをおすすめします。
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