前回の続き。椅子のぐらつきを修理します
前回は、ボンドを入れて、コーススレッドで少し固定したところまでいきました。今回はその続きです。
椅子のぐらつきや、隙間が広がっていたところ
写真に番号を付けました。① 一番ぐらつきが多い
② 二番目にぐらつきが多い
③④は②と同じ程度にぐらつきが覆い部分でした
⑤ 二本のダボで接合され、隙間が開きはじめていた
▼ぐらつきの多い順

特に①は酷く、ほぞ継ぎで、隠し釘が三本使われていたところです。
②③も、ほぞ継ぎで、隠し釘が一本使われていました。
④も、ほぞ継ぎ。隠し釘が三本使われていました。
⑤は、ダボ接合で、隙間が少しありました。
①の修理
板を添えて厚みを出します。▼補う板を加工

椅子の脚に合わせて形や厚さを調整しました。
▼取り付けの様子

写真では判りづらいですが、1mm程度の段差があります。
その段差に合わせて板を削り、ボンドとビスで固定しました。
▼加工後

この箇所だけで五本のビスを使っています。
②③の修理
▼ここも 75mm の半ネジタイプを使いました
22mm 厚の板に、14mm 厚のほぞが入っていました。
コーススレッドが、 14mm の板から飛び出さないように注意して加工しました。
④の修理
ほぞ継ぎでした。①の背もたれに引っ張れる形で隙間が出ていました。ここも 75mm のコーススレッドを使い固定しました。
⑤の修理
ダボが2本使われていたので、その間に下穴あけて固定しました。▼ここでも 75mm を使いました

ほぞやダボが抜けないように三カ所をとめました。
あとは座板を固定して完了です。
▼完成しました

修理を終えて
結局、ほぞやダボが抜けないように、全方向で固定となりました。コーススレッドは、一カ所につき二本打ち込みたいところもありますが、ほぞ穴やダボ穴も空いているので無理しないことにしました。
椅子は移動したり、力が加わったりとどうしてもほぞやダボが抜けやすいです。
また、隠し釘が飛び出すのを待つより、早めに固定した方が良いということが言えそうです。
今回の修理でぐらつきの無い椅子に戻りましたが、様子次第で、手を加えていきたいと思います。
今回利用した道具や工具
マキタのインパクトドライバー 14.4vバランスが好きなのですが、持っただけで水平に穴を空けやすいですね。
力があるので、ドリルの先端をあてているだけで下穴が開いていきます。
押し込むように力を入れなくて良いので、狂いも無く、狙ったところにドリルが入っていきました。
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