トレーシングペーパー と クッキングシート

トレーシングペーパーは下絵や文字をトレースする(なぞる)ための半透明の薄い紙で、シリコンなどの樹脂が塗布されています。
クッキングシートも半透明の紙に、シリコンなどの樹脂を塗布したもので、代用できるのではと思い使ってみることにしました。
ただし、トレーシングペーパーの用紙もいろいろな厚さがありますし、クッキングシートも種類によって様々です。両面加工されているものがあれば、片面のみのものもあります。

そこで、家にあるクッキングシートで実用可能かやってみようという試みです。
今回使用するプリンタは、Canon のMP980です。


▼今回の作品
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今回使用する材料など

▼使用する材料など
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  • 板 1枚 アガチス材
  • クッキングシート
  • A4プリンタ用紙 1枚
  • スチームアイロン
  • タオル
  • マスキングテープ
  • 絵や写真



準備

印刷する写真や文字などのデータを、加工しておきます。
転写する時に左右が反対になるので、印刷データを左右反転させておきます。
板の大きさに合わせてデータを作っておきましょう。



制作手順

  1. クッキングシートをA4用紙と同じ大きさにカットし、貼り合わせる
  2. プリンタとコンピュータを起動する
  3. スチームアイロンの電源を入れる(高温)
  4. コンピュータで印刷する
  5. 板にセットし、スチームアイロンで転写する
  6. 必要があれば加筆する
  7. ハンダごてや電熱ペンで、ウッドバーニングする

※クッキングシートに印刷。
 印刷後すぐに板に転写するところが忙しいですが、あとは自分のペースで作れます。



製作

1. クッキングシートをA4用紙と同じ大きさにカットし、貼り合わせる

クッキングシートに印刷しますが、そのままだと紙送りが上手く働きません。
そこで、A4用紙と同じ大きさで貼り合わせ、プリンタにセットします。


▼A4用紙の大きさにカット
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加工されている面に印刷します。
表裏を間違わないようにしましょう。
上の写真のものは両面加工のクッキングシートです。


▼上下をマスキングテープで貼り合わせる
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できたらプリンタにセットします。
クッキングシートに印刷できるように、表裏を確認して下さい。


2. プリンタとコンピュータを起動する

起動したら、印刷する直前まで済ましておきます。
左右反転されているか確認しておきましょう。
用紙設定は、普通紙で行いました。
※ 用紙設定にトレーシングペーパーの設定はありませんでした。



3. スチームアイロンの電源を入れる(高温)

印刷後すぐに転写できるように、スチームアイロンのスイッチを入れます。
板の準備も済ましておきましょう。


▼スチームアイロン(高温)
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4. コンピュータで印刷する

印刷します。
印刷された面には手で触れたり、擦らないようにして下さい。

※インクが乗っている状態で、触れたものにインクが付いてしまいます。


5. 板にセットし、スチームアイロンで転写する

上から押さえ、板と用紙がずれないようにします。


▼タオルを使って
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転写後すぐ擦ると、色移りをします。
ご注意を。


6. 必要があれば加筆する

▼印刷後の例
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板が凸凹している部分はインクがうつりませんでした。
細い線も厳しいです。
擦れやにじみもあります。
転写できなかった部分は、B4などの柔らかめの鉛筆で加筆します。

※インクが、染料と顔料のどちらを使っているかで、印刷状態が異なります。


7. ハンダごてや電熱ペンで、ウッドバーニングする

こて先の形やこての温度を調整し、バーニングしましょう。

右のワンちゃんは、転写したものを参考に、加筆してバーニングしました。
左の木は、鉛筆で直接板に描き込んだものをバーニングしました。



ここまで完成

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作ってみて

【転写について】
転写するには少し太い線でないと難しいですね。
予想はしていましたが、もう少し色が出て欲しかったところです。
背景を残していれば、色の違いから輪郭が判る部分も出てきます。
また、板に凸凹があると、そこは上手く色が移りませんでした。

練習でシナベニヤに転写してみました。
その時は背景もあったので、結構わかりやすく転写できました。
今回の板はヤスリがけも中途半端だったので、それも影響したと思います。

家にある材料で済ませたため、トレーシングペーパーやクッキングシートによる違いは確認していません。
プリンターや板の組み合わせも関係すると思います。


【左の樹について】
B4の鉛筆を使い、樹の幹を描いたものをバーニング。
何の樹をまねてというよりは、適当に1本だけアクセントになればと思い入れてみました。
絵心があればそのまま鉛筆で描くのが簡単ですね。
私にはそこが問題ですが...


【使ったこて先】
絵の輪郭 1.6mmの銅線を曲げたもの(下)
毛並みや影など ヘラタイプのアルミ管(中)

▼こて先
kote


温度調節可能タイプ





  


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